うちの子ギフテッド?おすすめの本と映画『gifted』の感想。
こんにちは、今日は本の紹介です。
「わが子がギフティッドかもしれないと思ったらー問題解決と飛躍のための実践的ガイドー」について感想などまとめました。
内容が内容だけにまとめきれていませんが、私と同じように「わが子なにか変わっているけどギフテッドなの?だとしたらどうしたらいいの?」と悩んでいる親御さんにぜひ読んでいただきたいです。
映画『gifted/ギフテッド』についての感想も。
ギフテッドって聞いたことがありますか?
最近はテレビで取り上げられたり、話題になっていることもありますね。
ただ、言葉の響きなどから一人歩きして、
「ギフテッドって天才ですごい人ってことでしょ?」
と思われることや、才能の部分だけを指して言っている言葉だと思われることも多いのではと感じています。
声を大にして言いたいのは、「天才!」「才能がある!」というだけがギフテッドではないということです。
☟ギフテッドについて、このページがとてもよくまとまっています
高IQは高IQなのですが・・・学びへの興味が強すぎて取り憑かれたように調べたり、他のことが疎かになってしまったり、過度に興奮したり。
過度激動や過興奮性と言うそうですが、ギフテッドはその特性を持っています。
ただ賢いだけじゃなくて、激しいやつって感じです。
なぜ突然ギフテッドのことについて書いているのかというと、わたしも我が子(長男)がギフテッド?と思っているからです。
思っているというのは別に診断基準が明確にあるわけではないので断言ができません。
(一応IQが高いということは一つの基準としてあげられますが、必ずしもIQが高いからギフテッドというわけでも、高くないからギフテッドではないというわけでもなく。)
我が子は発達が人と違う感じがして、小学校の普通学級に通えるかなど心配であったので、発達クリニックに行ったことがありますが、特に『ギフテッド』だとかそう言ったものだと言われるわけでもなく。(ギフテッドは診断名ではないです)
今の所は普通の公立小学校に通っています。
わが子が変わっていて育てにくいと感じていた時『ギフテッド』という言葉を知る
長男が1歳代のときから漠然とした育てにくさと、明らかに周りの同じ月齢の子どもたちと興味関心が違うことを感じていました。
当時の私:なんか変わってる子だけど、なんだかよくわからないな。
とりあえず、周りにあまり同じような子がいないし、どのように育ててあげたらいいかわからないなぁ。
健診などでも、その年齢の発達はクリアしているので特に何か言われることもなく。
動きは激しいし、常に目がぎらついて自分の興味のあるもの(数字やアルファベットや漢字など)に目を奪われていて衝動的でした。
いろんなところに登るしなんでも出すし、でもただ『やんちゃ』とはまた違って取り憑かれている感じ。
あとは、とにかく頑固さを感じていました。
ネットなどで色々調べていると『ギフテッド』という言葉に辿り着きました。
ギフテッドの子どもたちの特徴が、明らかに長男の「変わっているな」と思っていた特徴と一致していたので、もしかしてこれなのではないかと感じました。
「わが子がギフティッドかもしれないと思ったら」に出会ったきっかけ
『ギフテッド』という診断はない
上記にも書いたように、明確にこうだったら「ギフテッド」という診断があるわけではありません。
アメリカでは学校でギフテッド教育がすすんでいるので、判定する人がいるようですがそれも州によって判断基準が異なるそうです。
日本においては誰かに診断されたりするわけではありません。
日本に暮らしている場合は、大体の親が私のように「なんかこの子かわってるけど、なんなんだろう」と悩んでネットサーフィンなどをした結果、『ギフテッド』という言葉に辿り着くんだと思います。
「これだ!」と思って、じゃぁ本当にそうなのか調べるにはどうしたらいいのか。
そしてそうだったらそうしたらいいのか。
もっともっとと調べますが、調べ続けても我が子のことを書いているような書いていないような。
本当にそうなのか?やっぱり違うのか?でも多分そうなのかも。
周りの子よりは明らかに知的好奇心が強くて、激しいけど、でもテレビとかで時々見るような子ぐらいはすごくないから違うのかな、とか思ったり。
結局、いくら調べても日本では発達が早かったり得意なことがあるからと言って知能検査をしたりするのは一般的でなく、客観的な指標は特に得られないままでした。
別に知能指数で学校変わったり、授業が異なったりしないですからね。
(自費での検査はできると思いますがわざわざそこまですることなのか、しかも信頼できる機関もわからないし。)
あれ、でもそういえば小学校でIQテストやった記憶があるもうすぐ35歳
そんなわけで結局ネットの情報だけではどうしたらいいのかが良くわからず、何かしっかりまとまった本を読みたいと思ってこちらの本を手にしました。
☟「わが子がギフティッドかもしれないと思ったら」
当時発売したばかりのこちらの本を購入しました。
2019年の12月発売なので、わが子は2歳代の時です。
タイトルが秀逸ですよね。
みんなこの心境でこの本を手に取るんだと思います。
わが家にいる不思議くんの正体がどうしても知りたくて、何か明確な答えが書いてあるかも、とこちらの本を読んでみることにしました。
「わが子がギフティッドかもしれないと思ったら」を読んでわかること
“天才児”などともてはやされる、1つ以上の特定の領域で突出した能力をもつギフティッド児とその親は、世間一般の無理解により有効な教育・支援を受けられず、日常的に多くの困難に直面している。特に日本では制度も整備されておらず、欧米に比して深刻な遅れがある。本書は、3%が該当するともいわれるギフティッド児たちの優れた特性と潜在的な困難の正しい理解を促し、彼らの社会的・情緒的ニーズにあわせ親や教育者がすぐに取り入れられる対処法をわかりやすく詳説。2Eに関しても章を割いて論じる。育てにくく、生きづらいギフティッド児とその親、支援・教育者のバイブル。
春秋社の公式ページより
本の特徴
まず、分厚いです。
著者はアメリカの方です。
わかりやく書いてくれていると思いますが、翻訳された本なのでたまに表現に違和感があったりします。
いや、おかしな日本語は何にも書いてないんですが、親のセリフとかがわざとらしかったり、大げさっぽかったりします。
うまく言えませんが、海外ドラマ見てる時の違和感くらいな?
他の国の親子も同じように悩んでいる
ギフテッドや親の心にとても寄り添ってくれる本だと思います。
ギフテッドが才能があってすごいすごいと書いてある本ではなくて、ギフテッドはこういった特徴があってこういったところが親や周りやひいては本人を振り回したり悩ませたりしますよね!
でも本人も必死だし、親も必死ですよね。
と随所随所で書いてくれていて「そうそう、わかる!」
「そうか、やっぱりみんな一緒なのか。」となります。
しかも日本よりギフテッド教育が進んでいたり、個性を伸ばしていこうという風潮が強そうなアメリカでもそうなのか、と思うと安心するような少し残念なような。
ギフテッドは昔からいたと思いますが、(偉大な業績を残した偉人などのエピソードもギフテッドぽいですよね)その概念とか教育法が注目されるようになってまだ日が浅いんですね。
これから伸びていく分野なのかな、と思います。
ギフテッドの特徴(ネットより詳細)
情報量はかなり多いです。
ネットの「ギフテッドとは?」に書いてあるようなことがさらにより詳しくまとまっていて、一つ一つの特徴に対して、事細に説明されています。
身近にギフテッドがいる方や本人がギフテッドの方は「そうそう、これこれ!」となるのではないかと思います。
「優秀な子」と「ギフテッドの子」の違い、などネットにも探せば書いてあったりするのですが、それがこの1冊ですべて網羅されています。
ネットサーフィンをし続けて、書いていない答えを探し続けるよりは、まずこちらの本を読むと情報量は十分だと思います。
ところどころに実際のギフテッドの子どものエピソードも出てきます。
ギフテッドの子どもに対する親の接し方
こちらの本、副題が「問題解決と飛躍のための実践ガイド」となっています。
実践ガイドというからには実践するための具体的なことが色々載っています。
載っていますが、実際にやるのは難しいですね。
子どもでも大人と同じように尊重すること。
かける言葉を選んだり、親は一貫した態度と躾が必要だ。
といういことがなぜそうするのかという理由とともに、たくさん書かれています。
子育ての理想の対応が書かれています。
特にギフテッドの子は『人一倍繊細で頑固なので気をつける必要がある』ということですが。
まぁわかる!
けど書いてある通りにできたら苦労しない!
今回記事を書くにあたり、久々に引っ張り出して読み直したら、まぁ情報量の多いこと!
ちゃんと近くに置いて読み返さないとダメだですね。
以前は兄弟がいなかったので気にしていなかったのですが兄弟との接し方とかについても事細かに記載されていました!
次男も産まれたし、三男も生まれる予定なのでしっかり読みこみます。
基本は兄弟で能力は似るようですが、長子がギフテッドと言われる確率が多いらしいです。
学業成績が良いのは長子の方だと。
うちも次男は全然ギフテッドぽくないですね。
付箋だけはしっかりつけてるけど・・・内容覚えてないよ。
また読みます。
「わが子がギフティッドかもしれないと思ったら」を読んだら何か解決する?
読んでも自分の子どもがギフテッドだと決定するわけではない
当然ながら、この本を読んだからと言って「この子はギフテッドですよ!」と教えてくれるわけではありません。
でも、たくさんのギフテッドの特徴や親子のエピソードなどが書かれているので、それを読んでいけば、ほぼ確信を持てるくらいにはなるのではと思います。
待っていても誰も「そうそう、あなたの子はギフテッドです」とは言いにきてくれないし。
むしろ子供なんて誰でもそうだ、とか
二十歳過ぎればただの人だよ、とか言われる方が多そう。
大切なことは診断を受けることではないので、親がわが子のことをそうだと思ったらもうそのように対応していくしかないですよね。
今後の困り事や心配事に対し見通しが持てるようになるかもしれない
ギフテッドの育児は周りの子どもたちと少し違うので「これからどのようになっていくのか、今後何に困るのか」ということがわからなくて闇の中を手探り状態だと思います。
この本を読むことで、今後わが子や自分が何につまづきそうかということやどんなことに困りそうだということの見通しがつきやすくなると思います。
わが子にすこし寛容になれたり、良い方に接し方を変えられるかもしれない
言葉の理解も早いし、そんなになんでもわかっているならどうしてこんなこともできないんだ!と思ってしまうことがあるのですが。
頑固だったり、融通が効かなかったり。
その度が普通でないのがギフテッドなんですよね。
それがギフテッドがギフテッドたるゆえんのようです。
本の中でも何度も繰り返されています。
「なんで?」と言ってもしかたがないんですよね。
こちらも人間なのでイライラしますが・・・、自分のしつけのせいではないし、まぁしょうがないかと思える頻度が増えるかもしれません。
結局は診断されるかどうかが問題なのではなくて、なんでそうなんだろう?ということが明確になったり、今困っていることを解決することが大切ですよね。
その辺を少しだけ手助けしてくれる本だと思います!
ギフテッドが題材:映画『gifted』もおすすめ
ギフテッドの女の子が出てくる映画です。
ギフテッドの子どもの特徴もよく表している映画だと思います。
メアリーはすごく賢いんだけど衝動性も強くて、お友達との距離感が難しかったり。
感情が激しかったり正義感強すぎたり。
難しいことを聞いて大人を困らせたり、理屈がすごかったり。
頑固で納得するまで絶対に動かなかったり。
でも感受性豊かで素直。
外国が舞台でも異質な存在に見られるのなら、日本ならなおさらだなぁと思います。
ただ、ギフテッド云々抜きにしてもめちゃくちゃ良い映画です。
めっちゃ心温まりますよ。
メアリーの周りの大人たちも必死なんですけど、たくさん間違えちゃうんですよね。
メアリーのためを思っているのはわかるのだけど、
普通の子どもとして暮らしてほしい、とか。
才能を活かして立派になってほしい、偉大な業績を残す使命がある、とか。
色々押し付けそうになってしまいます。
でもそれが違うと気付いていく。
天才だから、とかじゃなくてこの子にとっての幸せがなんなのかを考えていく。
家族の絆の話です。
子どもはすごく賢いからと言って、なんでもお見通しってわけではない。
あなたは愛されるために生まれてきたんだよっていうことを伝えてあげること、まずはそこからだよなぁとすごく感じる映画です。
子育て中の方にはめちゃくちゃおすすめの映画です!!
子役の子可愛すぎるし、この子は天才児でしょう!
まとめ
まとめといいつつまとまりきっていません!!
ギフテッドについてはまだまだ書きたいことが山ほどあるのでまた別記事で。
ギフテッドに関して何か本を探している方はまずはこの本を読んでおけば間違い無いです!
実はこんな本も持っていますがもうこちらは専門書ですね。
ちゃんと読めて無いです。
わたしはただの保護者であって、専門家ではありません!!
今回一保護者目線で書かせていただいていますことご了承ください。
それではまた!